本記事では実用タイ語検定試験4級に合格するためには「何を勉強すればいいか」「どのテキストで勉強すればいいか」を紹介しています。
この記事が少しでもみなさんの試験合格のお役に立てれば幸いです。
こんな人が書いてます
- タイ在住歴7年
- タイ語学習歴6年
- タイ人と国際結婚
- タイ語検定準2級合格
- タイ語書籍を出版中
4級の概要と試験問題
まず始めに4級の概要と試験問題について解説しておきます。
お急ぎの方は読み飛ばしていただいて構いません。
概要
実施時期 | 春季 (6月初旬の日曜日) と秋季 (11月初旬の日曜日) 【年2回】 |
実施場所 | 東京会場、大阪会場、名古屋会場、バンコク会場 |
試験内容 | 筆記60分+リスニング約10分 |
回答方式 | マークシート |
合格点 | 100点満点中70点以上 |
タイ語レベル | 初級レベルの文法知識と語彙をタイ文字で習得し、それらを用いて表現できること。 ゆっくりであれば10単語程度までの簡単な文章の聴解と発音ができる。簡単な会話が可能なレベル。 |
合格率
最新2021年春季の合格率は71%でした。
試験問題
設問1
語彙力を問う単語穴埋め問題です。
動詞や名詞はもちろん、前置詞や接続詞なども出題されます。
設問2
質問文に対応する答えの文を選んだり、答えの文に対応する質問文を選びます。
設問3
並び替え問題です。語彙表現や文法力を問われます。
サンプル問題では設問6として出題されていますが、実際の試験では設問3として出題されています。
設問4
この設問は注意が必要で、試験回によって問われるものが違います。
サンプル問題では適切でないものを選べとありますが、他の年の問題では適切なものを選べという質問になっています。
問題を解く前に設問をしっかり読んでから解くようにしてください。
サンプル問題では設問3として出題されていますが、実際の試験では設問4として出題されています。
設問5
単語の意味を選ぶ問題です。
サンプル問題では設問4として出題されていますが、実際の試験問題では設問5として出題されています。
設問6
タイ語単語を日本語に訳します。
サンプル問題では設問5として出題されていますが、実際の試験問題では設問6として出題されています。
設問7
問題7はサンプル問題にはありませんが長文問題です。
長文を読んでから5つの質問に答えます。
タイ語の文をたくさん読まなければならないので苦手な方も多いのではないでしょうか。
リスニング問題
最後にリスニング問題があります。
リスニングの設問1はタイ語単語聞いて、それに対応する日本語を選びます。
設問2はタイ語の質問文を聞いてそれに対応する日本語を選びます。
音声はゆっくりなスピードで2回流れます。
勉強法とおすすめテキスト
4級に合格するためにする勉強は以下の3点です。
- タイ文字を読めるようになる
- 語彙力を強化する
- 過去問題集をやりこむ
順に紹介していきます。
タイ文字を読めるようになる
4級からは発音記号及びカタカナ読みがついていません。
完璧に読めるようになる必要はありませんが、 問題文すべてをゆっくり読んでいては制限時間に間に合いません。
基本的な単語、文章であれば時間をかけずに読めるレベルになる必要があります。
タイ文字を読めるようになるためのポイントはタイ文字のルールを一通り覚えたあとは、練習問題を解いていくことが大切です。
解いてみて分からないところがあればその都度、見返していく形がいちばんベストな勉強の進め方です。
説明を読んで理解できたと思っていても実際には理解できていないことがほとんどです。
間違えたところを見直しもう一度解くことで、読む力がついてきます。
おすすめテキスト
タイ文字を勉強するにはタイ文字学習専用テキストで勉強するのが一番です。
単語や語彙なども勉強できる総合書にもタイ文字についての説明が載っていますが、不十分で、練習問題も少ないです。
こちらのテキストではわかりやすい説明と練習問題、まとめ問題が配置されているので、一歩ずつ着実にタイ文字をマスターしていくことができます。
どのテキストで勉強するにせよ、タイ文字はタイ文字学習専用のテキストで勉強するようにしましょう。
語彙力を強化する
なぜ自分が4級に合格できたか分析すると、単語をたくさん覚えていたのが大きなポイントだったと思います。
単語を覚えることはすべてのパートにつながります。
単語をしっかり覚えていれば思い出す時間や単語を予測する時間もなくなり、時間が足りなくなるといった心配もなくなります。
単語の勉強法・覚え方
試験では単語を知っていれば知っているほど有利になります。
一方、会話ができるようになるのが目的であれば、会話の中で覚えた単語を使えるかどうかが重要です。
試験のための覚え方は、「知っている単語」を増やす事を目的とし、日常会話のための覚え方は「使える単語」を増やすことを目的として行うのが正しいです。
タイ語検定に合格することを第一に目的にするのであれば、単語を流し読みして、単語帳を何度も周回していくのがおすすめです。
おすすめテキスト
この単語集は過去にタイ語検定5級~3級で出題されたよく出る単語を頻出順に形式に載っています。
5級、4級、3級と分かれているので自分の受ける級に絞って単語を覚えることでき、4級に合格すれば次は3級と、長く勉強することができます。
注意点としては、
- 音声がない
- 5級は発音記号+カタカナ表記+日本語(タイ文字はなし)
- 4級・3級はタイ文字+日本語(発音記号やカタカナ読みはなし)
- 情報が古くなっている(2011/11/1発行で、過去7年分の出題単語を収録)
となっているので少々使い勝手が悪いかもしれません。
ですが、タイ語検定にフォーカスした単語帳なので僕はおすすめします。
動画で学ぶ
音声と発音記号も確認しながら勉強したい方には当ブログ「タイトレ」が作成した「これでバッチリ!タイ語の重要単語1000」がおすすめです。
タイ語検定5〜4級レベルに出てくる単語を多数収録し、タイ人ネイティブの音声で聞くことができます。
現在までもたくさんの方に活用していただいています。
ぜひ試しに視聴してみてください。
過去問に出た単語を中心に選んで、勉強しやすく品詞別、カテゴリ別に並べて収録しています。
試験問題をやりこむ
試験を受ける際には過去問題を解き、問題形式などにも慣れておく必要があります。
また、語彙以外の勉強「文法、読解、聴解」に関しては過去問題集をやり込むことで十分な対策になるかと思います。
4級の文法に関しては5級の文法とさほど難易度は変わりません。
僕の場合、5級の段階でテキスト「タイ語の覚え方・使い方」を勉強していたので、4級を受ける際は5級で勉強したことを確認するぐらいで、その代わりに過去問題をやり込んでいました。
おすすめの過去問の使い方は以下の通りです。
自信がある方は1冊だけでも大丈夫です。
他のテキストと並行しながら、過去問も解いていきます。
この際時間を測って、本番と同じ設定でやることが大切です。
時間を測ってすることで時間配分を把握することができます。
そして分からなかった単語や文法はすべてノートに書き出して覚えていきます。
結果がよければ自信になり、よくなければお尻に火がついて、残り1ヶ月頑張るきっかけになります。
最後に4回目の試験問題をもう一度解いて確認します。
おすすめ問題集
タイ語検定の過去問題集は1冊に5〜3級の試験問題が2回分づつ収録されています。
上記で述べたように試験を受けるのであれば必ず解いておくべきです。
ですが、1冊の値段が高く解説もついていないので、何冊も買うのはちょっと・・という方も多いのではないでしょうか。
その場合は1冊だけ過去問題集を買って、あとはパート別の問題集やタイ語の問題集を解いていくのもいいでしょう。
まとめ
やるべきこと
- タイ文字を読めるようになる
- 語彙力を強化
- 過去問題集をやり込む
使用するテキスト
参考になったところがあれば、みなさんの勉強に取り入れてみてください。
今回は以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございます。