
タイ語の勉強って参考書だけ読んでおけば大丈夫かな?



参考書でインプットした後は、練習問題でアウトプットしましょう。
こんにちは、けいです。
タイ語の勉強を始めたばかりの段階では基礎的な知識やルールを知るために、教科書を読んで知識を身に着けるインプット中心の勉強が正しいです。
ですが、勉強が進んでいくと如何にたくさん問題を解くか、アウトプットしていくかが、タイ語力を伸ばすカギとなります。
今回は「問題を解く意味」をテーマに記事を書いていきます。
問題集を解く意味は?繰り返し解くべきか?


アウトプットについて
まずは樺沢紫苑さんの有名な著書「アウトプット大全」の話を引用して、問題を解く行為=アウトプットについて解説していきます。
インプットとアウトプット理想の比率
本書の中で、コロンビア大学が実施した興味深い実験が取り上げられています。
その実験とは100人の子供達に、インプットとアウトプットの比率をかえて、暗記問題を解かせるというものです。
そして、最も高い成績を出したのが、「インプットが3割」で「アウトプットが7割」のグループでした。


つまり、インプットよりアウトプットのほうが暗記する際には重要だということです。このことから、基礎的な知識を勉強した後は、積極的にアウトプットしていったほうがより効率的に勉強できると考えられます。
どうしてアウトプットが効果的なのか?
インプットすると、脳に情報が一時的に保存されます。
この記録された情報は一定期間つかわないと「これは不必要な情報だ」と脳が判断して、忘れてしまいます。
しかし、その一時保存された情報を何度も引きだすと、「これは大切な情報だ」と脳が判断します。その引き出すための手段がアウトプットなのです。
「しっかり教科書を読んだのに忘れてしまった」というのは読むというインプットだけで、その情報を引き出して保存するためのアウトプットがされていなかったためだと考えられます。
なので、教科書で理解したあとはしっかりと問題を解いていくことが大切です。
また、定期的にアウトプットを行うとより記憶に定着しやすくなります。
問題を解く意味
問題を解く一番の目的は、勉強したことが身についているか、理解できているか確認するためです。
教科書の説明を読んだだけでは本当に理解しているかは分かりません。
そこで問題を解くことで理解できているかどうか確かめます。
間違ったということは理解できていなかった、もしくは、忘れてしまっているということなので、もう一度説明を読んだり、繰り返し同じ問題を解くなどして理解し直します。
また、理由や根拠を持って正解しているかどうかも重要です。
- 勘で選んだものがたまたま当たった。
- 解き方の手順を間違ったが、たまたま当たった。
このような正解は、試験では得点として加算されまが、普段の勉強では無意味です。しっかりと理解できているか、正解するためのルートを通っているかどうかが重要なのです。
そして、もう一つの目的が、「実際に身につけた知識を駆使して問題を解く」という経験を積むことです。
問題を読み、問題の意味や問われているもの考え、答えていくという一連の動作を繰り返し行うことで、問題を解くための答え方や考え方、対応力などを養うことができます。この能力は教科書を読んでいるだけでは身に付きませんし、試験を受けるのであれば必ず必要になる能力です。なので、こういった面からも、参考書を選ぶ際は説明の後に練習問題がついているものを選んだほうがよいでしょう。
もし、練習問題が少ない場合や、練習問題がない場合は、参考書とは別に問題集もそろえる必要があると思います。
繰り返し同じ問題集を解く意味・メリット
最後に繰り返し問題集を解くメリットについてまとめます。
一見、同じ問題を何度も解くと、答えを覚えてしまうというデメリットがあるように感じますが、実際にはメリットのほうが多いです。
考えられる「繰り返し同じ問題集や同じ参考書の練習問題を解くメリット」は以下の通りです。
- 初見で解けなかった問題に対する理解が深まる
- 語彙や文法が定着する
- 自分の「弱点」を潰すことができる
- 解き方の手順を習得できる
問題に対する理解が深まる
一周してからもう一度最初から解いてみると初見で解けなかった問題に対する理解が深まります。1周目ではどうしても問題を解くことに集中するので、その文全体が見えにくいです。
何度も解くことで、視野が広がり「この文にはこの構文が使われている」「この単語がほかの意味で使われている」などいろいろな気づきがあり、それを知識として身につけていくことができます。
語彙や文法が定着する
何度も同じ語彙や文法に出会うことでより記憶に定着します。
また、問題を解くという作業も同時に行っている状態+文全体でほかの語彙と関連付けて覚えることできるので記憶に残りやすいです。
単語を覚える場合、単語帳であれば、たくさん量をこなせますが、記憶の定着度で言うと、練習問題を解きながら単語を覚えたほうがより記憶に残りやすいと考えられます。
自分の「弱点」を潰すことができる
1周目間違えところの説明を読んで理解できたと思っていても、2周目も間違える場合もあります。何回も間違えたところは自分の「弱点」であり特に重点的に勉強していくことが必要です。
また、2周目も正解した問題は理解できているということなので、3周目からは解かなくても構いません。その分、2回間違った問題=「弱点」に時間をかけることができます。
同じ問題を繰り返し解くという行為は、「正解をするためにする」と言うよりも「同じ間違いを繰り返さないようにする」という意味合いの方が強いかもしれません。
解き方の手順を習得する
何度も解くことで問題を解く手順が身に付きます。これは問題文が変わっても同じです。
タイ語検定を受験する場合は穴埋め問題、並び替え問題など、それと同じ問題形式の問題集を解いていけば、より本番で力を発揮できるようになります。
まとめ
今回は「問題を解く意味」をテーマに、アウトプットの重要性や問題集のメリットなどについてご紹介してきました。
普段の勉強で、あまり問題を解く練習をしていない方やタイ語検定を受ける方は、問題を解く割合を増やして勉強してみてください。
今回は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございます。

