過去記事タイ語を読む習慣をつける勉強法『Twitter勉強法』で長文対策に効果的な勉強法として、Twitterを使った勉強法を紹介しましたが、今回は『タイ語読書勉強法』についてご紹介します。
タイ語読書勉強法
タイ語の本を読もうと思ったきっかけ
タイ語検定準2級の過去問を初めて解いたとき、知らない語彙がたくさんありました。
そのことからテキストに出てくる単語だけでは足りないと感じ、『Twitter勉強法』で語彙を増やしていきました。
ですが、継続しているうちにニュースという媒体に飽き、これよりもっと楽しく長文を学べる勉強法はないかと考えた結果、『タイ語で読書する』という方法に行き着きました。
Twitterで勉強するより難易度が上がりますが、それ以上に楽しい気持ちが強かったので継続することができました。
タイ語読書のメリット・効果
次にタイ語で読書するメリットや効果をご紹介します。
楽しい
僕の場合は、『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』という本の日本語版を読もうとしていたところ、書店にタイ語版が置いてあったので、そっちを購入して読みました。
元から読みたいと思っていた本だったので、タイ語でも楽しく読むことができました。
そもそもタイ語版があるということは、日本でヒットしてタイで売られているわけなので、内容も面白いものが多いと思います。
ちなみにタイ語版のタイトルはอะไรไม่จำเป็นก็ทิ้งไป「必要ないものは捨ててしまう」というタイトルになっています。
タイ語を読むスピードが格段に上がる
読書を続けていると目と脳がタイ語に慣れ、知っている単語を読むスピードがあがります。
知らない単語に出会うとスピードが落ちますが、それまでは流し読みのようなスピードで、文を読むことができるようになりました。
タイ語学習の全体のモチベーションにつながる
長文問題を解くルーティンから、読書するというルーティーンに入れ替えたことで、タイ語学習が捗り、勉強することが楽しいと思えるようになりました。
また、読書が楽しいので、その前にほかの勉強をしていても、「これが終わったら読書できる」という気持ちで日々取り組むことができました。
読解問題を解くことも読解形式に慣れるためには必要なことですが、『もう飽きた』という方はこのタイ語読書に移行していいと思います。
自信がつく
タイ語の本を読書している日本人は中々いないと思います。
タイ語でタイ語の本を読破したという事実・実績が、タイ語検定に合格できるという自信に繋がりました。
どんな本を選べばいいのか?
読書本を選ぶときのポイントは以下の5点です。
- 教科書体で書かれている本
- 小説ではなく、実用書
- 日本人が書いた本
- ページ数が少なめの本
- 本当に読みたい本
上記の項目に当てはまる本を選んでください。
教科書体で書かれている本
ご存じかと思いますが、タイ語検定の書体は教科書体です。
わざわざ筆記体などの本を読む必要はありません。
読むのに時間もかかります。
実は本を買う前に漫画も買って読んでみたのですが、漫画は筆記体でかかれている漫画がほとんどで、1巻読むのにとんでもなく時間がかかりました。
漫画だと絵があるので理解しやすいと思ったのですが、筆記体だという点と出てくることばも普段使わないことばが多いのでかなり大変です。
僕は『約束のネバーランド』という漫画の1巻~10巻までをタイ語で読みました。
大変でしたが、本でも漫画でも内容が楽しければ続けられます。
小説ではなく実用書
この理由は小説だと状況が変わったり展開が予想しにくいということです。
特にSF小説などは現実にはない設定で話が進むので途中で、今どんな状況なのかわからなくなる恐れがあります。
一方、実用書は日常で起きることを根底に書かれているので把握しやすいです。
日本人が書いた本
これはタイ人が書いたタイの本を買ってしまうと、筆者は読者がタイの文化や一般知識を知っているという前提で本を書いているので、日本人ではそれらが理解できず、意味や状況を推測しにくかったりします。
一方、日本人が書いた本であれば、日本の文化や一般知識、筆者の考えや言いたいことも読み取りやすいです。
ページ数が少ない本
タイ語で本を全部読むことは想像以上に時間がかかります。
読んでいる間も脳を使っているので負担が多いです。
残りのページがたくさんあると、まだまだ先は長いと感じてしまいます。
読み終わったあと、「もう全部読んでしまった。また新しいの買おう」となるのが理想です。
間違っても辞書のような分厚い本は選ばないようにしましょう。
本当に読みたい本
これが一番大切なポイントで優先すべきポイントです。
くれぐれも「簡単そうだから」「ページ数が少ないから」といった理由を第一にはしないでください。
簡単だったとしても楽しくなければ続きませんし、楽しさ具合がテキストでする勉強と同じになってしまいます。
自分が本当に読みたい本を読みましょう。
タイ語読書の進め方
読書の進め方は以下の通りです。
ペンと辞書を用意してください。
辞書は紙の辞書よりアプリやネットの辞書がおすすめです。紙の辞書だと時間がかかります。
僕は【タイ語辞書】おすすめの無料辞書アプリ「J-Doradic」を使っています。
そして、準備ができたら読んでいきます。
知らない単語に出会ったときはその単語に下線を引きます。
線を引いて止まらずそのまま読み進めていきます。
1ページあるいは2ページ読んだ後で、下線を引いた単語を調べるという次の作業に入ります。
※下線が多い場合は、半ページで止まっても構いません。
次にさっき下線を引いた単語の意味を調べます。
ここでポイントなのは、辞書で探してもでない場合は深追いせず、諦めることが大切です。
潔くその単語は飛ばします。
すべてを追いかけると1冊読み終えるまでに膨大な時間がかかってしまいます。
意味を調べて、下線の下でも上でも構いませんが、その単語の意味がわかるように日本語を書き込みます。
最後に今回分からなかった下線を引いた単語と意味をノートに書き移します。
そして、定期的に復習します。
僕の場合はこの方法を1日1時間集中して進めていき、1冊読み終わるまでに1か月ほどかかりました。
かなり疲れましたが、読む前とは圧倒的に文を読むスピードが上がり、かなり効果があったと感じています。
大変ですが、語彙を増やしたい方や長文の練習がしたい方はぜひやってみてください。
最後に
語学の勉強はいかに長く続けていくかが重要だと思います。
しかし、毎日続けるのが苦痛であれば、それはいつか破綻してしまいます。
日々の勉強の中に楽しみを見つけて勉強していくことが長く続ける秘訣だと思います。
その楽しみは人それぞれですが、もしまだ勉強の中に楽しみを見いだせていないかたは、今回ご紹介したタイ語読書を始めてみてください。
きっとまた新しい気持ちでタイ語の勉強をスタートできるはずです。
今回は以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございます。