実用タイ語検定試験5級の勉強法とおすすめテキスト

タイ語検定5級

本記事では実用タイ語検定試験5級に合格するためには「何を勉強すればいいか」「どのテキストで勉強すればいいか」を紹介しています。

この記事が少しでも合格のお役に立てれば幸いです。

こんな人が書いてます

  • タイ在住歴7年
  • タイ語学習歴6年
  • タイ人と国際結婚
  • タイ語検定準2級合格
  • タイ語書籍を出版中
目次

5級の概要と試験問題

まず始めに5級の概要と試験問題について解説しておきます。

お急ぎの方は読み飛ばしていただいて構いません。

概要

実施時期春季 (6月初旬の日曜日) と秋季 (11月初旬の日曜日) 【年2回】
実施場所東京会場、大阪会場、名古屋会場、バンコク会場
試験内容筆記60分+リスニング約10分
回答方式マークシート
合格点100点満点中70点以上
タイ語レベル入門レベルの文法知識と語彙をカタカナ発音表記またはローマ字発音表記で習得し、それらを用いて表現できること。
ゆっくりであれば8単語程度までの簡単な文章の聴解と発音ができる。
挨拶や自己紹介、意思表示が可能なレベル。
概要情報は実用タイ語検定ホームページより引用

合格率

タイ語検定5級合格率

最新2021年春季の合格率は67.8%でした。
合格率については実用タイ語検定試験公式アカウントで発表されています。

試験問題

実用タイ語検定試験サンプル問題

設問1

単語穴埋め問題です。

日本語訳がついているので難易度は低いといえます。

5級はタイ文字ではなく、発音記号とカタカナ読みで出題されます。

設問2

並び替え問題です。

基礎的な語彙力と文法力が必要です。

設問3

単語問題です。日本語に対応するタイ語訳を選びます。

注意点として、試験回によって質問が異なります。

サンプル問題では、反対語を選べとありますが、別の回では同じ意味の答えを選べとなっています。

設問4

ここからサンプル問題はありません。

(以下の問題は僕が創作したものです。実際は発音記号もついています。)

設問4は選択肢のタイ語文の中から日本語の内容に最も近いものを選ぶというものです。

例)そのカバンは誰のですか。

  1. ローンターオ ナン コーン クライ
  2. グラパオ ナン コーン クライ
  3. ナン コーン クライ ローンターオ
  4. ナン コーン クライ グラパオ

設問5

設問4とは逆でタイ語に対応する日本語文を選択肢から選びます。

例)パイ プーカオ ガップ ルークサーオ

  1. 息子と川へ行きました。
  2. 娘と山へ行きました。
  3. 息子を川へ連れていきました。
  4. 娘を山へ連れていきました。

設問6

タイ語の質問文に対してタイ語で答えます。

例)パイ ナイ マー

  1. パイ ガップ プアン
  2. パイ ガオ イー
  3. マイ パイ ティー ナイ
  4. マイ ダイ パイ ティー ナイ

リスニング問題

最後にリスニング問題があります。

リスニングの設問1はタイ語単語聞いて、それに対応する日本語を選びます。

設問2はタイ語の質問文を聞いて、その答えとなるタイ語文を選びます。

音声はゆっくりなスピードで2回流れます。

やるべきこと、勉強法、おすすめ教材

5級に合格するためにする勉強は以下の3点です。

  1. 基礎的な単語を覚える
  2. 基礎的な文法を覚える
  3. 過去問題集をやりこむ

順に紹介していきます。

基礎的な単語を覚える

どの問題も特に難しい文法や表現などは使われていないので、その単語の意味が分かれば正解にぐっと近づきます。

まずは知っている単語を増やします。

単語の勉強法・覚え方

先に知っておきたいのが試験対策のための単語の覚え方と会話が話せるようになるための覚え方は違うということです。

試験では単語を知っていれば知っているほど有利になります。

タイ語検定に合格することを第一に目的にするのであれば、どんどんと単語を流し読みして、単語帳を何度も周回していくのがおすすめです。

単語を勉強するためのおすすめテキスト

5級では基礎的な単語のみしか出題されないので、参考書に出てくる単語や単語表を覚えれば十分合格することはできます。

ですが「絶対合格したい!」という方は、検定用の単語帳を勉強しておくとより安心できます。

一冊にタイ語検定5級~3級で出題されたよく出る単語を頻出順に載せてあるので、これから4級、3級と受験される方におすすめです。

注意点としては、

  • 音声がない
  • 5級は発音記号+カタカナ表記+日本語(タイ文字はなし)
  • 4級・3級はタイ文字+日本語(発音記号やカタカナ読みはなし)
  • 情報が古くなっている(2011/11/1発行で、過去7年分の出題単語を収録)

となっているので、少々使い勝手が悪いかもしれません。

ですが、タイ語検定にフォーカスした単語帳なので僕はおすすめします。

試験の合否はそこまで重視しないという方は『キクタン』もおすすめです。

CD付きで初心者に優しい内容になっています。

動画で学ぶ

動画で勉強したい方には当ブログが作成した「これでバッチリ!タイ語の重要単語1000」がおすすめです。

タイ語検定5〜4級レベルに出てくる単語を多数収録して、タイ人ネイティブの音声で聞くことができます。

ぜひ試しに視聴してみてください。

過去問に出た単語を中心に選び、勉強しやすく品詞別、カテゴリ別に並べて収録しています。

基礎的な文法力をつける

上記で述べた通り単語を覚えていれば大半は解けますが、基礎的な文法知識が問われる問題もあります。

特に並び替え問題では品詞の順番など基本的なことがわかってないと解くことができません。

これからタイ語を勉強をしていくにあたって、初期の段階で文法もしっかり覚えておけば、のちのち覚え直す必要がなくなります。

5級の文法と4級の文法のレベルはそれほど変わらないと感じます。

4級の対策も兼ねて文法もきっちり勉強しておくことがおすすめです。

基礎的な文法力をつけるおすすめテキスト

イラストが多く使われていて理解しやすく、意味が似た語の違いについても詳しく解説されています。

1巻が単語中心で、2巻が文法中心の内容です。

ただし、音声と練習問題がないので、その点は注意してください。

詳しくはこちらの記事をお読みください

追記

昔はタイ語の参考書は種類が少なく古いものが多かったのですが、最近はタイ語学習者が増えてきたこともあり、初心者向けの新しい本がどんどん出版されてきています。

ここで紹介している初心者向けの本は僕がタイ語を勉強し始めた5年ぐらい前に使ってよかった本なので、今はもっといいものが出ているかもしれません。

別記事:「初心者が独学でタイ語の日常会話レベルを目指す勉強法」でも記述しているとおり、初心者向けの本は書店で選ぶことをおすすめします。

過去問題を解く

最後の仕上げで、過去問題を解きましょう。

これまで勉強したことが身についているか確認し、試験問題に慣れることもできます。

できれば、過去問題集を2冊買って、4回分の過去問を解くと自信もつきます。

少し値は張りますが、もう一度受験料を支払うよりは安いです。

おすすめの過去問の使い方は以下の通りです。

STEP
過去問題を2冊揃える(試験問題4回分)

自信がある方は1冊だけでも大丈夫です。

STEP
試験1か月前までに、3回分を解いておく。

他のテキストと並行しながら、過去問も解いていきます。

この際時間を測って、本番と同じ設定でやることが大切です。

時間を測ってすることで時間配分を把握することができます。

そして分からなかった単語や文法はすべてノートに書き出して覚えていきます。

STEP
試験1か月前を切ったら、最後の4回目の分を解く。

結果がよければ自信になり、よくなければお尻に火がついて残り1ヶ月頑張るきっかけになります。

STEP
2週間後、もう一度同じ問題の2周目をする。

最後に4回目の試験問題をもう一度解いて確認します。

おすすめ問題集

タイ語検定の過去問題集は1冊に5〜3級の試験問題が2回分づつ収録されています。

上記で述べたように試験を受けるのであれば必ず解いておくべきです。

ですが、1冊の値段が高く解説もついていないので、何冊も買うのはちょっと・・という方も多いのではないでしょうか。

その場合は1冊だけ過去問題集を買って、あとはパート別の問題集や他の問題集を解いていくのもいいでしょう。

まとめ

5級に合格するためにやるべきこと

  1. 基礎的な単語を覚える
  2. 基礎的な文法を覚える
  3. 過去問題集をやりこむ

使用するメインテキスト

参考になったところがあれば、みなさんの勉強に取り入れてみてください。

今回は以上となります。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

タイ語検定5級

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