「あげる」ให้の5つ意味について解説

みなさんはให้の5つの意味を知っていますか?

「あげる」の意味以外にもたくさん意味があります。

文の内容によって5つの意味の中から適切な意味を選ばなければなりません。

下の文はどういった日本語訳になるでしょうか?

ซื้อของเล่นให้ลูก
sʉ́ʉ khɔ̌ŋ lên hây lûuk


答え)子供におもちゃを買ってあげました。

この文でのให้の意味は「~してあげる」という意味で使われています。

目次

ให้の5つ意味

ให้の5つの意味は以下の通りです。

  1. あげる
  2. ~してあげる
  3. ~になるように
  4. ~させる
  5. ~の状態にさせる

では、一つずつ見ていきましょう。

あげる

これがให้の基本的な意味です。

まず、

渡す人ให้受け取る人

の形を覚えます。

ฉันให้เขา

chǎn hây khǎw 

私は彼にあげた。

渡す人が私(1人称)なので、あげたと訳します。

渡す人が「彼」で、受け取る人が「私」なら、「くれた」と訳します。

เขาให้ฉัน
khǎw hây chǎn

彼は私にくれた。

あげる、もらう、くれるの訳し方は誰が誰に渡したかを見れば、私達日本人の感覚で自動的に分けることができるので深く考える必要はありません。


次に、何をあげたか、もらったか、くれたかを表します。

物を入れると以下の形になります。

渡す人ให้物+受け取る人

ฉันให้หนังสือเขา
chǎn hây nǎŋsʉ̌ʉ khǎw

私は彼に本をあげた。

เขาให้หนังสือฉัน

khǎw hây nǎŋsʉ̌ʉ chǎn

彼は私に本をくれた。


方向を表すแก่(~へ、に)を入れた形もあります。

渡す人+ให้+物แก่受け取る人

ฉันให้หนังสือแก่เขา

chǎn hây nǎŋsʉ̌ʉ kɛ̀ɛ khǎw

私は彼に本をあげた。

แก่は「老いた」という意味もあります。

เขาแก่แล้ว

khǎw kɛ̀ɛ lɛ́ɛw

彼はもう年を取っています。

ฉันให้หนังสือแก่คนแก่

chǎn hây nǎŋsʉ̌ʉ kɛ̀ɛ khon kɛ̀ɛ

私はお年寄りに本をあげた。

方向を表すแก่は日常会話などでは省略されるのであまり使うことはありませんが、試験で出てくる可能性があるので、覚えておきましょう。
※タイ語検定準2級の並び替え問題でこのแก่を使った文型が出題されました。

~してあげる

動詞とให้を組み合わせることで「~してあげる」という表現になります。

動詞+ให้「~してあげる」

  • ซื้อให้ sʉ́ʉ hây「買ってあげる」
  • อ่านให้ an hây「読んであげる」

名詞や対象の人を入れる場合は以下のようになります。

主語+動詞+(名詞)+ให้+人
「人に~してあげる」

ผมซื้อแหวนให้แฟน
phǒm sʉ́ʉ wɛ̌ɛn hây fɛɛn

僕は恋人に指輪を買ってあげた。

แม่อ่านหนังสือให้ลูก
mɛ̂ɛ àan nǎŋsʉ̌ʉ hây lûuk


母親は子供に本を読んであげた。

~になるように

(~の状態・結果に)なるようにという使い方もできます。

文型は以下の通りです。

ให้+形容詞or動詞

ให้+形容詞

ล้างมือให้สะอาด
láaŋ mʉʉ hây sà àat

手をきれいに洗います。(きれいになるように)

ทำอาหารให้อร่อย
tham aahǎan hây arɔ̀y

料理をおいしく作ります。
(おいしくなるように)

ให้+動詞

กินให้หมด

kin hây mòt

全部食べる。
(全部なくなるように)

ทำให้เสร็จ

tham hây sèt

最後までやる。
(最後まで終えた状態になるように)

~させる

「~させる(使役表現)」の場合は

ให้+動詞

の形になります。

  • ให้ไป hây pay「行かせる」
  • ให้เขียน hây khǐan「書かせる」

対象の人と名詞も加える場合h以下の文型になります。

主語+ให้+人+動詞+(名詞)

พ่อให้แม่ทำอาหาร
phɔ̂ɔ hây mɛ̂ɛ tham aahǎan

父は母に料理を作らせた。

ครูให้นักเรียนเขียนภาษาญี่ปุ่น
khruu hây nák rian khǐan phaasǎa yîipùn

先生は学生に日本語を書かせた。

否定形の場合は「~させない」という表現になります。

ฉันไม่ให้ลูกไปเรียนต่างประเทศ

chǎn mây hây lûuk pay rian tàaŋ prathêet

子供を留学させない。

ผมไม่อยากให้ลูกสาวแต่งงาน

phǒm mây yàak hây lûuk sǎaw tɛ̀ŋŋaan

娘を結婚させたくない。

~の状態にさせた

「~させる(使役表現)」の拡張表現です。

主語ทำให้+人+動詞or形容詞
「主語が原因となって人を~の状態にさせた」

เขาทำให้แฟนโกรธ

khǎw tham hây fɛɛn kròot

彼は恋人を怒らせた。

ของขวัญนั้นทำให้แม่ดีใจ
khɔ̌ŋ khwǎn nán tham hây mɛ̂ɛ dii cay

そのプレゼントは母を喜ばせた。

「怒る」「喜ぶ」などの感情を表すことばがよく使われます。

まとめ

今回はให้の5つ意味について紹介してきました。

最後にもう一度5つの意味をまとめておきます。

  1. あげる
  2. ~してあげる
  3. ~になるように
  4. ~させる
  5. ~の状態にさせる

ให้の5つの意味はどれもよく使うものばかりなので、しっかりと意味と使い方を押さえておきましょう。

今回は以上です。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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